ファストファッションと環境問題
近年、ファストファッションが及ぼす環境への悪影響について度々問題となっている。
ファストファッションの主な問題点
SDGsを意識した物作りや消費を目指す今日の社会において、ファストファッションは弊害となってしまっている。
再生利用できない
ファストファッションの生地はあまりクオリティに特化しておらず何度かの洗濯で着られなくなってしまったり、また、デザインが洗練されていないため飽きが来て捨てるなど様々な理由がある。
これらの消費者の行動が環境破壊に繋がっている。
労働環境
低賃金で働いている労働者がいるからこそ、低価格での衣服の提供に至っているという現状があるからだ。
と言っても、安くてデザインが良いとついつい買いたくなってしまう気持ちも分かる。
近年ルミネに売っている一万円近くの洋服も生地の質が落ちてきているように感じる。
そうなれば余計にファストファッションを利用する人が増えるだろう。
H&Mの戦略
ファストファッションが環境問題を意識することにより顧客を流さず環境に配慮しているとアピールできる。
サステナブル商品
H&Mは、よりサステナブルに調達されたコットンへと切り替えることを達成した。
彼らの目標は、2025年までにリサイクル素材の使用を全体の30%まで引き上げることだ。
具体的には、マイバッグの持参を促すことにより環境に優しい取り組みをしている。
また、オンラインショッピングサイトで、リサイクルされるようデザインされたパーティウェアというものを見つけた。
フェイクファーコートやスパンコールのついたワンピース、ジャケットなどが並ぶ。
消費者が服に愛を持つことにより、何度もそして長く愛用できる。
大切にしたくなるような服を売ることにより、環境に配慮するということらしい。
問題点
デザインについてはどうだろうか。
一人一人にアンケートをしたり要望を聞くにはコストがかかる。なので生産者側なりの愛着を持つデザインを考案しました、ということだろうか。
これでは根本的解決には至っていない。
スパンコールをつけたからといって顧客が愛着を持つかはわからないのだ。
現実的に考えると洗練されたデザインは人それぞれであるので
デザインを変えることから攻めるのは少し遠回りになりそうだ。
SHEINが与える焦り
最近は、中国企業のSHEINも高スピードで業績を上げている。
デザインは流行りの韓国系ファッションで価格は激安。主に若者に人気だ。
若者の好みを熟知した、お財布に優しいブランドがウケる。
いくら生産者が素材を工夫し最終的に値上げしえど、低価格のファッションブランドに顧客を取られるならば、各企業にとって値上げすることは難しい選択だろう。
私たち消費者が変わることも大事なのではないだろうか。